プラスチックフィルムのバリヤー性
フィルムの性質を説明する際に、よくバリヤー性と言う言葉を使います。
バリヤー性とは、各種包装材料に必要な要素あり非常に重要な性質です。
酸素などの透過を抑制する性質の事を言います。
バリヤー樹脂と呼ばれるものには、
- (PET)ポリエチレンテレフタート
- (PAN)ポリアクリロニトル
- (APA)非結晶性ナイロン
- (EVOH)エチレン・ビニルアルコール共重合体
- (PVDC)ポリ塩化ビニリデン
などがあります。
しかしプラスチックフィルムは完璧では無く、多かれ少なかれ透過させてしまいます。
その透過に対してどの程度、匂い、水蒸気、ガス、水、油などを遮断する機能を持つのかが、バリヤー性という言葉を使ってで説明されるわけです。
内容物が食品の場合、プラスチックフィルムを使用した包装を行っても侵入してくる大気中の酸素により、内容物が酸化し、そして変質することが特に問題になります。
したがって、バリヤー性という場合は酸素ガスに対する遮断性を指すことが多いようです。
しかし、乾燥食品や水性食品では水分の透過が一番の問題になるように、それぞれの内容物に適したバリヤー性が必要となります。