フィルムの成形(成型)方法
フィルムの成型法には、インフレーション法、Tダイ法以外にカレンダー法というのがあり、これはそば粉やうどん粉をこねて、丸棒で伸ばしてそばやうどんを作るのに似ています。
この方法は、ポリ塩化ビニールの加工に広く利用されて、現在もこの方法でフィルムやシートを作っています。
Tダイ法やインフレーション法で作られたフィルムを加熱しながら、縦横二方向または一方向に引き延ばしフィルムの分子の向きを整えることを延伸と言いい、横方向はクリップ付のチェーンで引っ張っり、縦方向は遅いローラーと速いローラーの速度の差を利用して延伸します。
最後にフィルム成形の(成形)と言う漢字ですが、以前は成型と書くのが普通だったようです。
それによると戦前はもちろん成型で、戦後も成形の時代が続きますが、昭和44年以降は成形が定着したと言われています。