静電気防止フィルムとは
プラスチックのほとんどは電気を通さないため、静電気が起こりやすいとゆう性質が有ります。
この静電気が、プラスチックフィルムなどを使って袋や封筒を製袋したり出来あがった包装資材で作業する時に、空袋(くうたい)の付着やシール不良、フィルムの蛇行、といったトラブルの原因になっています。
この静電気を防止するには、除電装置や除電ブラシなどを使う方法も有りますが、静電気の発生をフィルム自体に防ぐ加工を施したものが、静電防止フィルム、帯電防止フィルムと呼ばれるものです。

静電気発生の原因は、あらゆる物質は原子から出来ています、+の陽子のまわりに中性子や、-陽子の電子が軌道を描いてまわっています、二つの物質が接触すると、一番外側の電子が相手側に移り、それを剥がすと一方は+に帯電し、もう一方は-に帯電します、この電子の移動が、静電気の正体だとさています。
あらゆる物質は接触すると帯電しますが、水や金属などの導電性物質は帯電した電気をすぐに放出するため静電気は残りません。
しかしプラスチックは電気を通さないので、発生した電気はそのまま残ってしまう事になるのです。
一般的なプラスチックフィルムは帯電しやすのですが、帯電しにくいものとしてアルミ蒸着フィルムが有ります。
アルミニウムは導電性だからですが、これと同様にアルミ箔のラミネートフィルムも帯電しにくい性質が有ります。
静電防止加工をプラスチックフィルムに施す場合、静電防止剤を塗布する外部改質法と静電防止剤を配合する内部改質法が有ります。
前者は表面に十分な量を塗布できるため、効果的で確実だといわれ、後者はプラスチックに両面活性剤金属塩やイミダリン型両性界面活性剤などの混合するものです。