PPの用途
ポリプロピレンフィルムは、CPP(無延伸フィルム)、OPP(二軸延伸フィルム)、IPP(インフレーションフィルム)として包装分野で幅広く利用されています。
このうちIPPはインフレーション法によって造られたフィルムですが、腰が強く透明性が良いなどの理由から繊維製品の包装などに用いられています。

PPはフィルム以外の成型品での用途も幅広く、軽くて成形性が良く価格が安い事などから、射出成形品では、酒類や搬送用のコンテナやゼリーやプリンなどのカップ、パンや農産物の包装資材に使われています。
ブロー成形品では、耐熱性が良く透明性が高いなどの理由から、水筒やマヨネーズやケチャップなどの容器、日用雑貨や家庭用品の袋やパッケージなどに使われています。
シート成形品は耐寒性、耐熱性、耐油性が良く、ギョーザやシュウマイなどの冷凍食品トレー、豆腐容器やマーガリン容器などに使われています。
ポリプロピレン(PP)とは
ポリプロピレン(PP)フィルムは、包装業界で広く使用されるプラスチック素材であり
透明性・耐久性・防湿性 に優れています。PPフィルムには主に OPP(二軸延伸フィルム)
CPP(無延伸フィルム)、IPP(インフレーションフィルム) の3種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。
PPフィルムの種類と特徴
1. OPP(二軸延伸フィルム)
透明度が高く光沢がある
防湿性に優れ、食品包装にも適している
引張強度が高く、パリッとした質感
印刷適性が良く、販促用パッケージに最適
防曇タイプもあり、野菜包装に活用される
2. CPP(無延伸フィルム)
柔軟性があり、ヒートシール性が高い
耐摩耗性があり、耐久性に優れる
食品包装やラミネート加工に適している
防曇タイプもあり、野菜包装に活用される
3. IPP(インフレーションフィルム)
腰が強く、透明性が良い
繊維製品の包装にも適している
耐寒性・耐熱性に優れ、幅広い用途に対応
PPフィルムの用途
PPフィルムは、包装用途だけでなく、さまざまな成型品にも使用されています。
例えば 射出成形品 – ゼリーやプリンのカップ、酒類コンテナ、パンや農産物の包装資材
ブロー成形品 – 水筒、マヨネーズ・ケチャップ容器、日用品のパッケージ
シート成形品 – 冷凍食品トレー、豆腐容器、マーガリン容器など
PPフィルムのメリット
軽量で成形性が良く、コストパフォーマンスに優れる
耐熱性・耐寒性・耐油性が高く、食品包装に最適
環境負荷が少なく、リサイクル可能な素材
PPフィルムは、包装業界だけでなく、食品・医療・工業分野でも重要な役割を果たしています。