私と工場長さんの縁(えにし)その3
工場長さんはその嬉しさに感謝し、さらに会社のお役に立とうと引き続き勉強と飛び込み営業を休日返上で行い、営業成績を上げ続けた。
そこで気づきがあったのだ。
「これからは商店街や小売店の時代から大型スーパーや通信販売の時代変化が起きるな・・・」
この部分で私のノート端のメモ書きで
「これは当時世間一般的に言われている内容。何年も前から言われている。具体的は多数。 しかし工場長さんの気づきは、日々の現場から肌で感じた内容であり、コツコツ積み上げている延長線上の気づき。普通の発見とは違う何か違う。」
とあった。
そこで工場長さんは、当時の店長の意見として社長に
「これからはスーパーや通販の時代、それに合った商形態に変化させるべきだと思います。」
そのことを何度も何度も社長に伝えたが、店長になったとはいえ入社して数年の工場長さんの意見は通らず、ついに決断する時がきた。
それは
「自分で会社を興すしかないなぁ・・・」
この時工場長さんに迷いは一切なかった。
それは日々の積み重ねによる経験の発見とこれしかない思いだったからだ。