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私と工場長さんの縁(えにし)

こだわりの工場長さんとの縁について書きとめていたことがあるノートがあった

それは工場長さんと初めて会った時に書き始めた赤い表紙の書きやすいノートだった。

そのノートの最初に書いてあった内容は、何度も同じ話をする工場長さんでも1回しか話していない内容だったのでここに書いておくことにしたいと思った。

その内容は、工場長さんが透明封筒、すなわちOPP袋に至る道標の話だった。

工場長さんは学歴社会の申し子と呼ばれる世代で、中学卒業と言う最終学歴では、大きな会社に勤めることや、公務員になれることもないと感じていたそうだ。

そして若いころから

「自分で商売するしかないよな・・・」

と決めていた。

そして若いなりに色々なことを考えたり、経験したりしましたが閃きの無いまま只々時間だけが過ぎていく人生を送ってきた。

その時に工場長さんの思っていたことは

どんなことで「自分の商売」をしたら良いかを決めていたわけではなく

「何でも良かったのです。」

ここの部分の話には賛否両論が色々あると思うが、今の工場長さんのライフワークを見てみると、この時のこの考えや思いが今の幸せにつながっているのだなあと感じている。

この時に私が思い出したビジネス本の話が、ノートの左上角に書いてあった。

その言葉は

「今、目の前にある仕事がどんな仕事であれ天職と思う」

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